好きだからいいのよ

私の財布は赤い。
一時期、赤に凝っていた。
なんでもかんでも、とにかく赤が魅力的に見えた。
その頃に買ったもの。ついでにコインケースも赤い。
赤は赤字になるからダメ、なんて聞くけれど
そんなときは死んだ祖父の言葉を思い出す。
「赤は開かん(開かない)」
財布の口が開かないそうな。
ウィットに富んでるじゃない?
と自分勝手な解釈を貫くことにする。
結局のところ、好きなものを持ってるから気分はいいけれど
財布の口はゆるゆる。
開きまくりです、おじいちゃん。