後ろを見ててもはじまらない

先日書いたイヤなことについて。
それは13日の日曜日にあった友人の娘さんのバレエの発表会のこと。


せっかくだからお花だけでもと足を運んだけれど
時間ぎりぎりで楽屋に行ってもいない。
仕方がないので一幕だけ観た。
きれいな衣裳を身に着けて
親ともども過剰な化粧を施して
燦々と輝くスポットライトを浴びて
思わず涙が出てきた。
あの化粧を落とすのにどれだけの水を使うんだろう、
あのスポットライトひとつ分で
どれだけの家の明かりを灯すことができるんだろう、
「この度の・・・お見舞い申し上げます」「お悔やみ申し上げます」
いっそのこと、あのアナウンスがなければこんなに沈まなかったのにと思う。
神妙な声でアナウンスを流した後で
ディズニーメドレー「ハイホーハイホー」
ディズニーランドだって休園してるっていうのに。
夢中になって手拍子を打っている母親を見て吐き気がした。
あの子達に何の罪があるわけでもないけれど
今ほんの少し東にいる同じような年頃のこども達が
どんな思いをしているかと思うと
居ても立ってもいられなくて会場を出た。
行かなければよかった。
行かなければよかった。
誰が悪いわけでもない、だからもう忘れる。
私は私の前に向かって進む。